どうも、カッパです。
今回はフリーランスのエンジニアが...というかエンジニアじゃなくてもほとんどの人が苦労している「値決め」の話をします。
結論としては、このブログでいつも言ってる「タスクの洗い出し」と「工数の見積もり」があなたを救うっていう話になるんですが、これから詳しく説明していきましょう。
試しに簡単なフォーム作成のタスクを洗い出してみる
では試しに、クライアントから「簡単なフォームを作って〜」という依頼があったとして、料金はどれくらいが妥当か考えてみましょう。
ひとまずヒアリングしてみて、ざっと以下のようなことが分かりました。
- フォームの項目は、名前 / 会社・団体名 / メールアドレス / 電話番号 / 問い合わせ内容
- 必須項目は名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容
- 確認画面が必要
- 利用規約と同意のチェックボックスみたいなのもほしい
- 自動返信メール
- スマホ対応
リアルタイムバリデーションとかもなく、フォーム作成としては簡単な部類ですね。ここからタスクを洗い出していきます。
タスク管理のツールはどれがいい? ひとまず表計算で
僕の場合、タスクの洗い出しにはGoogle スプレッドシートを使っています。
Trelloのような視覚的にも楽しいタスク管理ツールを使うのもアリですが、Google スプレッドシートの良いところは
- ブラウザだけで使えて手軽
- 簡単な工数計算がすぐできる
という点でしょうか。あまり大きくて複雑なプロジェクトには向いてないとは思いますが、個人で請け負うウェブ制作なんかは、下手にツールを使うよりは手軽でいいと思います。
細かすぎだよ細杉くん...ってくらいがちょうどいい
さて、ざっとタスクを洗い出したらこんな感じになりました。
全部で31項目。工数にして277分です。
今回はテスト環境から本番環境への移行作業は入れませんでしたが、それを入れたらもっと増えますね。スマホ対応はテーマが自然に対応してくれるので見積もりには入れてません。
このタスク洗い出し、人によっては「細かすぎぃ〜」って思うかもしれません。固定ページ作成 x 3のところなんて、まとめてxx分って感じで出せるんじゃないかと。
ですが、これでいいんです。細かいのには理由があって、
- 作業の漏れ・抜け対策になる(正確性アップ)
- 作業に入った時に何をすればいいか考えることが減る(集中力の持続時間アップ)
- 一つの項目について正確に工数を見積れる(料金取りこぼし減少)
- 全体工数が膨らむ(作業時間のバッファを自然に設定できる)
デメリットとしては、項目が多くて表の行がどんどん増えていってしまうことくらいでしょうか。
全体工数の見積もりは、実際の3倍くらいでちょうどいい
ちょうどいいが2回目です。
いざ仕事にとりかかると、写真が使い物にならないとか、原稿がこないとか、クライアントの都合で予定通りいかなかったり、思わぬところで動作不良が出てしまって対処に時間が食われてしまったりとか、そういうことは常にあります。
作業時間のバッファは多めに取るのが安全です。最初はおそらく控えめに1.5倍くらいに設定するのですが、実際にやってみるとそれではだいたい赤字になってしまいます(経験上)。
2倍でも微妙で、3倍でやっと安心できるといったところ。
ただ、やみくもに3倍にすると、膨大な工数になってしまい、そんなんではとても受注できません。そこでこの細く分けたというのが効いてきます。
本当は1分未満でできちゃうんじゃない? っていう細かい作業が3倍で3分。5分程度で書けそうなCSSも3倍で15分。
CSSなんて実際作業すると、他に影響が出たりとか、うまく適用されない時もあったりするので、3倍は決して大げさじゃないって分かると思います。
さて、価格を決めましょう。高めに見積もりつつ値引きを視野に入れる
ちなみに272分(約4時間半)の作業を、まだ実力不足な感もあるし、時給3,000円くらいかな...? と思ったら、思い切って5,000円で計算します。すると...
277/60*5000 = 約2万3,000円
ほとんどの場合で値切ってくるので、特別割引で2万円。これでクライアントも納得するでしょうか? 交渉も数をこなせば慣れていくと思います。
値決めは自分で考える。決して相手に任せない
いちばんよくないのは、あまり考えずに
「フォーム追加ですね! 5,000円で〜」
という感じでふわっと受注してしまうこと。
この値段だとかなり大損だということが分かります。タスクの洗い出しと、工数計算ってとても大事です。
あと自分の基準料金が分かっていれば、クライアントの「xx円くらいでできない?」と、安い予算を提示された時にもある程度根拠を持って返事できます。いつまでも相手のいいなりだと、常に足下を見られることになってしまいます。
自分がやりそうな仕事、よくやる仕事はパーツごとに工数計算表を作っておく
ホームページ制作業など「ページxxx円」と設定してる人も多いですが、そういう場合も細かく洗い出したタスクと、その工数を元に設定するべきです。
それがあるからこそ、いちばんシンプルなプランの安い料金も割り出せるし、オプションの追加料金にも説得力が出てきます。
クラウドソーシング系の仕事募集をみても、その料金が妥当かどうか瞬時に判断できるようになります。
エンジニア系の仕事は、工数がわりと正確に出せるところがいいところだと思うので、面倒でも自分の仕事の分析はきっちりやりましょう。